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既存設置物・解体物・新規設置物を即座に切り替え

リフォームプランを提案する場合など、既存設置物とリフォームで設置する要素を切り替えることができます。
図面上の要素を「既存」「解体」「新設」を割り当て、リノベーションフィルタを切り替え、表示/非表示/上書きを切り替えます。

リノベーションフィルタの設定
1)メニュー[ツール]-[リノベーションオプション]-[リノベーションフィルタオプション]をクリックします。

リノベーションフィルタ
フィルタを切り替える際のプラン名称の修正・変更をします。

フィルタ設定
フィルタ選択時、図面上の要素に割り当てられた表示方法を設定します。

[表示]図面上に表示されます。
[非表示]図面上に表示されなくなります。
[上書き]リノベーション上書きスタイルの内容で、要素を上書きします。

追加フィルタのオプション
各要素の詳細設定を行います。

プレビュー
プラン選択時に、各要素の表示をプレビューで表示します。

リノベーションパレットの使い方
メニュー[ツール]-[リノベーション]をクリックします。

デフォルト要素
図面上の要素に[既存][解体][新設]の属性を割り当てます。

リノベーションフィルタ
リノベーションフィルタオプションで設定したフィルタを切り替えます。
平面図・3D画面それぞれで切り替えることができます。

◆リノベーション提案の一例
それでは、右図のようなプランを使ってリノベーション提案を行います。
今回は、階段部分の段差をなくし、スロープを設置する工事対して、「工事前」「工事場所」「工事完了後」のデザインを提案します。

1) リノベーションフィルタの設定
メニュー[ツール]-[リノベーションオプション]-[リノベーションフィルタオプション]をクリックします。

2)リノベーションフィルタオプション画面が表示れます。Plan1を選択して、[名前を変更]クリックします。

3)名称変更画面が表示されますので、「1.工事前」と入力して[名前を変更]をクリックします。

4)同様に[Plan2]を[2.工事場所],[3.Plan3]を[工事完了後]にそれぞれ名前を変更します。
[Plan4] [Plan5]は今回の提案では不要ですので、[削除]ボタンをクリックして、削除しておきます。

5) リノベーションフィルタの表示設定
リノベーションフィルタが作成できれば、フィルタ選択時の要素の状態を設定していきます。
[1.工事前]のフィルタの際は、新設要素は非表示にして、[3.工事完了後]の時だけ表示するといった感じです。


リノベーションフィルタから先ほど入力した[1.工事前]をクリックします。
フィルタ設定を以下のように設定します。
[既存要素] → [表示]
[解体要素] → [表示]
[新設要素] → [非表示]
これで[1.工事前]のフィルタの設定が完了しました。

続いて、[2.工事場所]のフィルタ設定を行います。
ここでは、工事場所(階段からスロープに代わる場所)を表示させるための設定となります。


[既存要素] → [表示]
[解体要素] → [上書き]
[新設要素] → [非表示]
今回は[解体要素]を上書きする設定にします。


上書きする内容については、「リノベーション上書きスタイル」で設定します。

リノベーションフィルタオプション画面、左下にある[リノベーション上書きスタイル]をクリックします。

「リノベーション上書きスタイル」の画面が表示されます。
こちらは各要素の上書きになっている場合の上書き設定を行うことができます。


今回は[解体要素]の上書きスタイルを設定します。
画面上部の上書きスタイルから[解体要素]をクリックします。

変更する項目にチェックを入れていきます。

線種 : 要素の外周線の線種
線/マーカー/テキスト色 : 要素の外周線の色
塗りつぶし種類 : 塗りつぶしツール使用時のハッチング
塗りつぶし前景色 : ハッチングの色を設定します。
塗りつぶし背景色 : 塗りつぶしの背景色を設定します。
材質 :要素の材料を変更します。

今回はスラブの材料と平面の表記を変更します。
以下の内容にチェックを入れ、上書き後の設定を行います。
線/マーカー/テキスト色:線の色を赤(ペン番号1)材質 : color1(材料-07単色)

その他の項目は使用しないため、チェックを外しておきます。
[OK]をクリックして、「上書きスタイル」画面を閉じます。

最後に、[3.工事完了後]のフィルタ設定を行います。
ここでは、工事完了後の要素(スロープ)を表示させるための設定となります。


[既存要素] → [表示]
[解体要素] → [非表示]
[新設要素] → [表示]

以上でフィルタの設定が完了しました。[OK]をクリックして、フィルタオプションの設定画面を閉じます。

6)リノベーションフィルタ設定の割当て
図面上の要素に[既存要素][解体要素][新設要素]を割り当てていきます。
RIKCADで要素を入力する場合、初期値は[既存要素]が割り当てられています。
今回工事を行う、階段部分の要素を変更します。

メニュー[ツール]-[リノベーション]をクリックします。
リノベーションパレットが表示されます。
図面上の要素に対して、[既存要素][解体要素][新設要素]を割り当てていきます。

今回工事部分にあたる部分に、[解体要素]を割り当てます。
矢印ツールで右図の[工事部分]を選択状態にします。
リノベーションパレットから[解体要素]をクリックします。


これでこの階段部分に[解体要素]が割り当てられました。
この時点では、図面上の要素に変化はありません。
割り当てができた要素は、要素の設定画面の「タグとカテゴリ」の内のリノベーションで確認することができます。
ここで手動で割り当てることもできます。

7)リノベーションフィルタの切替え
工事個所への要素割り当てができましたら、リノベーションフィルタを切り替えてみましょう。
プルダウンメニュー[2.工事場所]に切り替えます。


外周線が青から赤に変更されます。

3D画面でも確認します。工事部分が上書き設定したcolor1 になっています。

8)新設要素の入力
続いて今回新しく設置するスロープを入力します。
リノベーションフィルタから[3.工事完了後]を選択します。


[3.工事完了後]では、[解体要素]は非表示の設定になっているので、階段の1 段目は非表示になります。

非表示になった部分にスロープや手摺を入力しましょう。
入力した手摺は[傾斜調整機能]を使ってスロープの傾斜にあわせておきましょう。

入力したスロープや手摺に対して[新設要素]を割り当てます。
矢印ツールでスロープと手摺を選択状態にし、リノベーションパレットから[新設要素]をクリックします。
※リノベーションフィルタが[3.工事完了後]以外になっている場合、スロープに[新設要素]を割り当てた時点で、スロープや手摺は非表示になります。


これで割り当てが完了しました。
リノベーションパレットから「リノベーションフィルタ」を切り替えてそれぞれのプランの切り替えてみましょう。

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